広島でお薬卒業応援薬剤師をしております
ママ育 薬剤師の横田麻衣です。

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今日もホームページに遊びに来ていただきまして ありがとうございます。
子育て 健康 食 ココロ・・ 心に思い浮かぶまま書き留めております。
少しでもあなたのお役に立てたらうれしいです。
自分の人生 子どもたちの人生 輝かせていきましょうね♪


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統合失調症だって、お薬減らせるんですよ!

今日は、精神科のお薬卒業支援について、書かせていただきますね。

薬局にお薬を取りに来てくださる統合失調症の患者さま
お薬がどんどん減っています。
統合失調症 40代後半 男性


薬剤師として薬局で働いていて、かれこれ10年くらい経ちますが、精神科に通院中の患者さま
のお薬が減っていくことを経験することは、ほとんどありません。
症状が良くても、不調がなくてもです。

だから、私にとって 彼のお薬が減っていくのはとてもとてもうれしいこと。
今日は、彼のお話をさせていただきますね。


彼の症状は、外を歩くと人が自分の悪口を言っている声が聞こえること。
お薬や生活習慣から派生する高尿酸血症、便秘、肝機能異常値が時々、高血糖などの生活習慣病

Rp.     原疾患 コントミン ランドセン ベゲタミン
          合併症 ウルソ アロプリノール プルゼニド オノン ・・・

    
ランドセンというお薬の量が、以前の8g/日→2g/日まで1年かけて減ってきています。
彼にうかがうと、減らしてもらっているとのこと。


これまで、彼と薬局の窓口でいろんなお話をしました。
彼は、自分の飲んでいる薬に関しては、私よりも詳しい。
これを飲んだらこうなるとか、これは効かないとかいろんな経験を教えてくれます。


ある時、こんなことがありました。
彼は、働くことができないので、得度(迷いの世界から悟りを得る、出家)の勉強に通って
いました。
しかし、いざ修行の日が近づくと不安になって行くことができないのです。

あきらめて、今度は、キリスト教の地域清掃のお手伝いに教会に通い始めました。
そこで、体調が崩れてしまうと、
「自分が仏教からキリスト教に浮気したから、神様(概念的な意味です)がおこってバチがあ
たったのだと思う。」と、私に相談してくれました。

キリストも、仏教の神様も、神を信じようとする者にバチを当てたりするような小さな存在で
はありません。
キリスト教を世界に広める歴史の過程で、キリストを信じるものは救われ、信じないものは救
われないと説いた宗教者がいただけです。
どの宗教でもいいですから、神様に守られている自分の力をまず信じてくださいね。

こんなことをお伝えしました。


ある時は、こんな相談がありました。
「自分が家の外に出ると、日本が不況になる。だから株価が動く15時までは家から出ないよ
うにしている。」と。

そんな時の私の答えは、こうです。
日本のことを考えるのであれば、あなたが病気を克服し、お薬を減らして医療費を減らすこと、
ボランティアでもいいから社会復帰して、税金、年金等を少しでも多く払うこと、そして自分の
人生を目的を持って生きること、それが何より日本のためになりますよ。

こうお伝えしました。


「人を少し悪く思ってしまった時、相手に伝わってしまう気がして、人としゃべるのが怖い。」
こんな相談も受けました。

そんな時の私の答えはこれ。

私には何もあなたの悪い声は聞こえませんよ。 普通の人もみな、悪い考えは浮かぶものです。
そのときは、その声は無視して、新たにいい考えで上書きすればいいのです。
感謝の氣持ちで上書きすれば大丈夫ですから。


彼とは、栄養のお話もしましたね。
牛乳で便秘は治らないですから、お野菜、いも類しっかりとって、規則正しく生活し
カラダを動かす習慣をもってくださいね。
ご飯を作ることができなければ、いいお弁当をとって、サラダだけ食べてくださいね、と。

すると、糖尿病患者用のお弁当を配達してもらい、缶コーヒーや牛乳を減らしてくれました。
今では、高血糖も高尿酸血症も、肝機能値高値もなくなり、7錠飲んでいたプルゼニドも今は頓
服で時々服用する程度になりました。
体重も13Kg減です。

顔色もいいし、体型も見違えるようにスッキリしました。
目力も出てきて、明るくなりましたね。

彼とは、本当にいろいろな話をしますが、彼は私のお伝えしたことを素直に聞いてくれます。
もともと純粋な人ですから。だからこういう病氣になってしまったのかもしれませんね。
(私は、病氣だとは思っていませんが。)


お薬卒業までには、まだいたっておりませんが一歩ずつ確実に前進しています。
このまま、自分の力を信じていっていただけるよう応援しています。


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ここでお断りしておきたいのは、私は宗教も哲学も正式に学んだことはありません。すべて、
読書からの情報による自分勝手な解釈ですので、正しいかどうかはわかりません。

ただ、こんな知識が服薬指導に役立つとは思ってもいませんでしたが、やはり視野は広く持っ
ておくべきですね。なんでも勉強してみるものです。

私は、特定の宗教を信じている訳ではありません。
ただ、脳科学者の茂木健一郎さんの言葉を借りれば、
「どんな信念を持っていてもいいと思いますが、その信念は、自分と社会や世界を幸せにする
 ものでなくてはならない。」
と、私も思います。

「自分は、健康で幸せになれるのだ」と信じることが大切だと私は思っています。